オーバーナイトハイクで30キロを歩くスカウトたちに手渡される地図は、Googleマップとかゼンリン地図ではなくて、こんな感じです。
(実際、手に持って歩いていたものなので紙がくしゃくしゃになってて見にくくてすみません!)
歩くルートのポイント(今回は①から36まで)での指示が簡単な図示で並べられています。
左下から上に見ていきます。ポイントまでの移動距離、目印、進む方向が書き込まれています。
まいとし、事前に何度も行われるルート下見のときに、ベンチャー・ローバー隊の先輩スカウトがこの道順マップを作成するのが通例になっています。
ハイキングでは、スカウトたちはただ漫然と歩くのではなく、この地図を参照しながら、目印を見落とさないよう注意を払いつつ、また移動距離を計算しながら歩きます。
移動距離は、自分の現在の歩行速度(体感)と、歩いた時間(計測)を、常時意識し、計算しながら歩かないといけないので、一朝一夕にはできません。
そのためボーイ隊のスカウトたちは日常的に活動の中で「歩く訓練」を積んでいます。「このぐらいの歩き方なら時速〇キロぐらいで、15分なら〇メートルの距離を移動した」ということを身体で感じ取れるようになります。
今年は事前にボーイ隊員が主導して、カブ隊のくまスカウトとともに20キロの事前ハイクも行いました。
そういった地道な訓練の成果か、オーバーナイトハイクは大成功でした。
けが人や脱落者もなく、またずるずると遅延して時間が伸びるということもなく、非常にスムーズに進み、早い時間に全員がゴールできました!